gran+AKIHABARAⅡ(グランプラス・秋葉原Ⅱ)は、千代田区外神田に位置する築36年の1棟自社ビルを全面リノベーションし、マルチテナント化したオフィスビル。
サブカル・電気街の街でありIT企業が集積する秋葉原エリアに建つこのビルの、出会いから再生までをご紹介いたします。
さがす
秋葉原エリアの好立地、1棟自社ビルとの出会い
千代田区外神田は一般的に秋葉原と呼ばれるエリアとほぼ一致し、サブカルや電気街で注目されるほか、IT企業の集積地としても注目のエリアです。またシェアオフィスなども充実しており、ベンチャー企業にも好まれるエリアです。
今回、神田明神からすぐの場所に立つビルに出会いました。
家電卸売会社が自社ビルとして使用していたそのビルは、1フロアが15坪ほどのコンパクトビル。大通りに面しているわけではないものの、最寄の末広町駅からも近く、少し歩けば秋葉原駅も利用可能の好立地。この立地を活かし行動力のあるスタートアップ企業へ向けたセットアップオフィスに出来るのではないかと考え、私たちはこのビルの可能性を探求することにしました。
みたてる
少数精鋭のアーリーステージ企業へ向けたイノベーション拠点へ
マーケット調査を進める中で、もともと1棟自社ビルとして使っていたものの、1棟での利用よりも、マルチテナント化のほうがニーズに応えられる可能性がありそうなことがわかりました。10名未満の企業には丁度よいサイズ感であることも踏まえ、アーリーステージ企業が求める商品化を目指すことにしました。
使い勝手、機能性、入居のしやすさ等を重視するほか、採用面でも効果的な空間デザインとするべくセットアップオフィスとして企画を進めていくことになりました。
企画の中心に据えたのはイノベーションを生み出す「場」となるオフィスを目指すこと。それを叶えるオフィス環境について検討が進められ、はたらく場として作業に「集中」できる環境とアイデアを「共有」するオープンなコミュニケーションが図りやすい配置やしくみの2つを叶えるオフィスを目指して再生計画を進めました。
また、収益最大化のために1階テナントの検討や使われていなかった地下空間の活用も視野に入れ具体的なプランニングを進めました。
つくる
-Link and Think- 共有と集中の共存
コンセプトは -Link and Think- とし、共有と集中の共存、そして長時間作業を支える心地よい空間の創造を目指しました。
高速でtry&errorを重ね、イノベーションを生み出すアーリーステージ企業に向けて、コミュニケーションと集中の両方を叶えるはたらく場をつくっています。大地や植物などの自然をイメージしたアースカラーのインテリアで、居心地の良い空間を演出。ワークスペースとミーティングエリアを分けたメリハリのあるレイアウトにしています。
結果
内覧会では「サイズ的にもグロスを抑えられており、かつセットアップなのでスタートアップ企業が入りやすい環境が整っていると感じました。」といった評価をいただきました。
コンパクトながら1棟自社ビルをマルチテナント化し、各フロアタイプ別のセットアップオフィスにすることで入居しやすいスタートアップ企業向けの物件になりました。おかげさまでリーシング開始から多くの反響をいただき、現在は満室でご入居いただいております。
OUTLINE物件データ
名称 | gran+AKIHABARAⅡ(グランプラス・秋葉原Ⅱ) |
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所在地 | 東京都千代田区外神田2-15-12 |
交通 | 東京メトロ/銀座線「末広町」駅徒歩4分 JR/中央本線、東京メトロ/丸ノ内線「御茶ノ水」駅徒歩9分 JR山手線「秋葉原」駅徒歩11分 |
階数 | 地下1階付地上5階 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
用途 | オフィス |
竣工年 | 1988年 |
リノベーション竣工年 | 2024年 |
話題性のあるオフィスへの入居を検討したいかたへ。
LOOPLACEは、築古ビル再生をはじめ、その場のストーリーを活かしたオフィス開発を行っています。オフィス物件は一期一会です。私たちが手掛ける場の、内覧会情報、募集情報などを、メールでリアルタイム発信しています。