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PROJECT#09

メディカルタウンエリアにある築40年のビル、どうおもしろくする?

【ビルリノベーション事例】gran+OCHANOMIZU

gran+OCHANOMIZU(グランプラス・御茶ノ水)は、文京区本郷に位置する築40年のビルを全面リノベーションし、自由な使い方を想定した1棟利用のオフィスビル。
御茶ノ水から徒歩10分と、利便性の高い立地である一方、大通りから少し入った静かで落ち着いた雰囲気が感じられるエリアに建つこのビルの、出会いから再生までをご紹介致します。

さがす

医療系企業が入居していた地下1階、4階建て、駐車場付きビルとの出会い
東京都文京区本郷は、多くの大学病院や医療施設が集積しており、「メディカルタウン」として知られています。そのためか、このビルも以前は医療系企業が入居していたとのこと。
駐車場も有していたことから、医療系企業のニーズのみならず、営業や配送等の機能を持つ企業の利用なども想定される物件でした。
年代を感じる外観や、設備の劣化、駐車場と避難導線が区画されていない点等、改修点は多いものの、手を入れることで多様なニーズに訴求できる点に可能性を感じ、このビルの再生プロジェクトを進める事にしました。
築40年が経ち、設備の老朽化が進んでいた

みたてる

必要なものを適切に用意したホワイトボックスの提供 1棟だからこそ自由に、自分達らしい使い方を叶えるオフィスへ
延床面積554㎡という規模感から、30名~50名規模の企業の1棟利用が想定されました。
入居する企業イメージは、統制のとれた組織として自社の考え方を持ち、活動している企業体です。そのため、オフィス内装や使い勝手についても、自社の使い勝手やこだわりを叶えられる場を求めていると想定し計画を進めました。
オフィスのしつらえは、自社の理念やブランディングを表現できるように、余白を残しフレキシブルな空間を作り上げることを目指しました。
 
一方で、外装や設備面の改修、水回り、エントランスや屋上の共用エリア等、入居企業様のほうで手掛けにくい部分を重点的に整備する方針としました。
 
間取りに自由度を与え、入居企業様が自由に自社の使い方へ変えていく。
必要なものを適切に用意したホワイトボックスを提供する事で、自分達らしいはたらき方を叶えられるようなオフィスビルとして商品化を進めていくことにしました。
入居利用イメージ

つくる

清々しい空気感と明るさを感じる心地よい「はたらく場」 入居企業が快適に過ごせる空間へ
今回の再生プロジェクトにおいて、医療系企業等が集積するエリアという点も考慮し、健康的で、活き活きとした働き方をイメージさせるしつらえを目指しました。
コンセプトは「Have a beautiful and shiny life!」光を受けて明るく輝く毎日をイメージさせるデザインです。
 
<改修方針>
 ①デザイン:外観、共用部の印象を変え、室内は使い勝手の良いホワイトボックスへ
 ②遵法化 :避難導線等適正に整備し遵法化を図る
 ③建物修繕:経年劣化における修繕や防水、キュービクル、空調等設備更新を図る
印象を大きく変えた外観。外観を全面的に白へ塗装し、明るい印象へバリューアップ。
防水効果のある塗装で外壁修繕としての効果も図る.

避難通路導線の確保ができておらず、すべて駐車場として使われていた1階。床タイルが異なる部分が当時の通路部分だったと思われる。
駐車場と通路を区分し、全面的にリニューアルを図ったエントランス空間。面積の付け替えにより、一部居室化も可能とした駐車場は、内部まで光がはいるシャッターへ更新。
居室化は入居企業の使い方によって、自由に選択できるようにしている。
エントランス通路
壁一面に採用した大判タイルが、明るく輝く空間を演出。ビル全体のグレード感を高めている。
柱型のスペースを利用したベンチを設置し、コミュニケーション空間としての活用も。

設備については、取得当時電気容量の不足、PCB処分、空調更新の必要性、水回りの改善等、多くの修繕項目が上げられました。既設配管のルートがバラバラであったため、配管ルートの見直しから行い、全面的な見直しが図られました。
解体前の執務室エリア。天井も低く暗い印象で内装劣化も激しい。
解体途中、天井をスケルトンにし開放的な空間へ。また設備も全面的に見直しを図る。
基準階フロア)
清潔感のある白を基調とした内装デザイン。天井高を確保しシンプルな内装へ。
入居企業が自由にカスタマイズできるようにしている。
セットアップフロア)
基準階と同じ間取りでオフィス空間をイメージしやすいよう、ラウンジ空間をセットアップ。
シンプルな空間の中に、ナチュラルな素材感と柔らかな色を差し込むことで、落ち着いた雰囲気を残しつつも活気あふれる空間を演出。
内覧会や入居企業にも高評価となったトイレ改修。ホテルライクなトイレへ改修。
改修前の屋上、屋上防水やプレハブ倉庫の撤去等が必要だった。
屋上にはルーフトップバルコニーを設置。仕事の合間にリフレッシュできる空間に。

関連動画

結果

「エントランスのベンチや屋上庭園など工夫がたくさんつまっていていいなと感じました。」「図面で見るより、広さを感じました」「開放感と清潔感があり、とても素敵なビルでした。」
などのお声をいただき、内覧会は無事成功に終わりました。

本物件は、完成当初から内見頂いた企業様にて、自社ビルとしてご購入を希望され売却となりました。

これからも、古くなった建物を再生し、エリア特性を活かした競争力のあるビルへとリニューアルを行っていきます。

OUTLINE物件データ

名称 gran+ OCHANOMIZU(グランプラス・御茶ノ水)
所在地 東京都文京区本郷3丁目13-2
交通 東京メトロ/丸の内線
都営地下鉄/大江戸線
「本郷三丁目」駅 徒歩7分
JR/中央線・総武線
「御茶ノ水」駅 徒歩10分
階数 地下1階地上4階
構造 鉄筋コンクリート造
用途 オフィス
竣工年 1983年
リノベーション竣工年 2022年

話題性のあるオフィスへの入居を検討したいかたへ。

LOOPLACEは、築古ビル再生をはじめ、その場のストーリーを活かしたオフィス開発を行っています。オフィス物件は一期一会です。私たちが手掛ける場の、内覧会情報、募集情報などを、メールでリアルタイム発信しています。

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