ベンチャー・スタートアップにビル一棟賃貸がおすすめな理由

新たなチャレンジを始めるベンチャー企業やスタートアップにとって、自分たちの「場」を持つことは非常に重要です。そして、その「場」を提供するものとして一棟貸しのオフィスビルが注目を集めています。

この記事では、一棟貸しオフィスビルがなぜベンチャー企業やスタートアップにおすすめなのか、その理由とメリットを詳しく掘り下げていきます。

一棟賃貸（自社ビル）がおすすめな理由

スタートアップやベンチャー企業にとって、一棟賃貸のオフィスビルを選ぶメリットは大きく二つあります。

まず一つ目の理由は、自社のブランドイメージを反映しやすいという点です。一棟貸しのビルを借りることで、建物全体を自社の色で彩ることができます。これにより、来訪者に対して強い印象を与えることができ、ブランドイメージを高めることが可能となります。

自社の哲学やカルチャーを具現化することができる空間は、社員の士気向上にも繋がります。

二つ目の理由は、フロアに応じて用途を変えることができる点です。一棟を貸し切ることで、作業エリア、ミーティングエリア、リラクゼーションエリア、撮影スタジオなど、それぞれのフロアを自社のニーズに合わせて自由に設定することができます。

これにより、オフィスの利便性を高め、社員一人ひとりの働きやすさを追求することが可能となります。また、急な事業拡大や部署の増設にも柔軟に対応できます。

続いて、人数に応じた適切な延床面積についてご紹介します。オフィスの面積は、一般的な目安として、一人当たり約2~3坪を考えると良いでしょう。つまり、5人程度の小規模な会社であれば、約10～15坪（約50㎡）のスペースが適しています。

一方、20人程度の会社では、約40〜60坪（約130〜200㎡）の広さが必要となるでしょう。このように、従業員の人数とオフィスの面積は比例関係にあります。

しかし、これはあくまで最低限必要な広さの目安であり、チームミーティングが多い会社であれば会議室の数を増やしたり、Web会議の多い会社であれば、個室ブースを設けるなどの必要性が出てくるため、その分さらに面積の確保が必要です。

オフィスの賃料は、場所やビルの設備、築年数などによって変わりますが、ここでは東京都主要5区で大型ビルのフロア内にオフィスを借りる場合の目安をご紹介します。

この表からわかるように、坪単価として2.5万円から3.7万円程度が相場と言えます。

仮に、新宿区でオフィスを借りるとして試算してみましょう。
5人規模の会社で必要な10〜15坪の場合、賃料はおおよそ28万円から42万円程度となります。一方、20人規模の会社に適した40〜60坪の場合は、56万円から170万円が目安となるでしょう。

次に、一棟ビルを借りた場合のレイアウト例を具体的に紹介します。

ここでは、延床面積が171.19坪（565.92㎡）の、地上6階建てのビルを例に挙げます。

このビルでは、1階を駐車場、2階から4階、そして6階を執務スペースとして、5階をラウンジとして利用します。それぞれの執務フロアの面積は約30坪（約100㎡）で、おおよそ10人程度が快適に働けるスペースとなります。また、各フロアに会議室を設けることも一つの選択肢です。

1階の駐車場スペースについては、更なる活用の可能性があります。例えば、直接顧客に自社の商品を見てもらうショールームを設けたり、商品の撮影などが行えるスタジオを設置するなどのアイディアも考えられます。

次に、やや小規模なビルのレイアウトについて考えてみましょう。この例では、延床面積が57.56坪（190.29㎡）の地上5階建てのビルを紹介します。

このビルは、1フロア当たりの面積が約12坪（約40㎡）となっています。2つのフロアにはバルコニーが設けられています。

ビル全体のフロアレイアウトとしては、1階から5階までの各フロアが明確な機能を持つように設定すると良いでしょう。具体的には、2階を来客用スペース、3階と4階をオフィススペース、そして5階をプライベートラウンジとすることで、一棟貸しビルならではの利点を最大限に活かすことができます。

ベンチャー・スタートアップ企業が一棟ビルを賃貸するメリットについてご紹介しました。今回の2つの事例は、弊社LOOPLACEがビルを購入し、企画・デザイン・施工まで行ったものになります。入居後の働き方がイメージできるよう、家具のセットアップもあらかじめ行っております。

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