
(gran+OCHANOMIZU セットアップオフィス)
1棟ビルのリーシング戦略は今、大きな過渡期にあるといえます。
新型コロナウイルスで大きく変わった働き方、人口減少、働き方改革……
どれも、ビルオーナーにとって追い風といえるものではありません。
しかし、だからこそ変化に敏感になり、新たなオフィスの在り方を考え、今とこれからの時代に合わせた新たなリーシングの勝ち筋を見つける必要があるのです。
オフィスの在り方は「多様化」した
感染の波が繰り返される今、「コロナの収束」を頼りにリーシングすることは賢明ではありません。
どんな事業、どんな職場においても「withコロナ」は大きなテーマの1つです。中には、社員が出社しなくても良いように環境を整える企業もあります。ただこれは、withコロナのオフィスの在り方の1つにすぎません。
オフィスの在り方は「変わった」というより「多様化した」というほうが適切です。
●週に何度かは出社して社員同士のコミュニケーションを図りたい
●コロナ収束後はまたコロナ前のように出社を基本としたい
●出社もテレワークも自由だけど「拠点」となるオフィスが欲しい
このように企業によって異なるニーズを汲み取ることが、これからのリーシングには求められます。
オフィスの在り方の変化は「チャンス」でもある
コロナだけでなく、人口減少や働き方改革によってオフィスの需要が落ちていることは事実です。
しかし、これは逆にいえばターゲットを絞りやすくなったということ。さらに、オフィスの在り方が変わったことで、オフィスの移転を考えている企業は多いと推察されます。

(出典:2021JOIFAアンケート調査結果「ニューノーマル時代の働き方とオフィス」)
afterコロナを見据えた今の時代に、新たなオフィスを必要とするのは次のような企業です。
●スタートアップ企業
●ベンチャー企業
●実店舗を要する業種
●オフィス移転を考えている企業
大衆受けするオフィスである必要はない

(gran+HARAJUKU セットアップオフィス)
オフィスのセットアップは「ターゲット層を狭めてしまう」という見方もあります。
しかし、オフィスの在り方が多様化していることに鑑みれば、ターゲットを狭め、ターゲットの求めるオフィスの在り方を模索し、創り上げ、訴求することこそが、リーシングの1つの勝ち筋であると私たちは考えます。
これは、いわゆる「ペルソナマーケティング」といわれるものですが、SNSやメールマガジン、Web広告など多様なマーケティング戦略がとれる今、万人に刺さるオフィスである必要はありません。
LOOPLACEでは、物件の条件や場所などの特性からペルソナ(ターゲット)を想定し、ペルソナに刺さるセットアップをご提案しています。
▶相場賃料の約1.5倍のセットアップ事例~リーシングの勝ち筋を見出す~前編
「新たな価値」を模索・向上・訴求がリーシングの勝ち筋
オフィスの価値は、立地や築年数、広さだけではありません。すなわち「バリューアップ」といっても、戦略は1つではないのです。
●どんな人・企業が使うのか?
●今とこれからの時代に何が求められているのか?
これらを「物件の持つ特性」という視点から見極め、柔軟性を保ちながらも必要な箇所をデザインし、セットアップしていく。これがオフィスの在り方の多様化に対応する、リーシングの勝ち筋です。
<ライター:亀梨奈美>
不動産ジャーナリスト/株式会社realwave代表取締役
大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。2020年に株式会社real wave設立。
不動産全国紙の記者として、不動産会社や専門家への取材多数。「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに執筆している。

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